胡蝶蘭が枯れる時に元気にさせる対処法10選
胡蝶蘭が枯れる時は、葉が黄色や茶色に変色する、
葉が落ちしまう、花が変色するなどの症状が出てきます。
この記事では、以下のような症状の対処法を解説しています。
- ・立ち枯れの2つの症状
- ・葉焼けの症状
- ・炭そ病の症状
- ・軟腐病の症状
- ・葉ダニの寄生の症状
- ・コナカイガラムシの寄生の症状
- ・灰色カビ病の症状
- ・低温障害の症状
- ・アブラムシの寄生の症状
- ・害虫のアザミウマ類の寄生の症状
これらの症状を改善させる方法をご紹介していますので、ぜひ実践してみてください。
胡蝶蘭が枯れる時の対処法
それでは、胡蝶蘭が枯れ始めてしまったとき、枯れてしまった時の対処法を解説していきます。
立ち枯れの2つの対処法
1.風通しのよいところに置き、水分が葉にたまらないようにする
2.市販の薬剤のリドミル、タチガレンを使う。
茎や根にも症状がある時はそこを切り取り、植え替えをしてください。
植え替え方法はこちらの記事にございますので、ぜひ参考にしてくださいね。
立ち枯れの症状は?
・葉が落ちてしまう。
・葉が急に黄色くなる。
立ち枯れの原因は?
カビの菌に感染するとこういった状態になります。
葉に水が溜まるなどして、水分量が多すぎる環境になると起こります。
ただ、風通しの良い場所に置いてあり、水分量も多くない状態でこのような症状が出た場合は、
葉が役割を終え枯れただけのこともあります。
この場合はその葉をちぎってあげるだけで問題はありません。
葉焼けの対処法
1.直射日光の当たらない日陰や室内に移動させる。
2.変色している箇所が大きいときは、その部分を切り取る。
室内に移動する場所は、直射日光の当たらないレースのカーテン越しなどです。
室内での置き場所はこちらの記事にも書いてありますので、ぜひご覧ください。
葉焼けの症状は?
・葉が焦げたように黒くなる。
・葉が黄色、茶色に変色している。
・葉が乾いて白くなっている。
葉焼けの原因は?
・直射日光の当てすぎです。直射日光は胡蝶蘭にとって厳禁なので、注意してあげてくださいね。
炭そ病の対処法
1.斑点の周りを大きめに切り取りとる。
2.切り取った箇所の周りに殺菌剤(ダイセン・ダコニールなど)を散布する。
3.日陰や室内など直射日光に当たらないところに移す。
炭そ病の症状は?
・葉に黒色の斑点が発生する。
・初めは小さな斑点が徐々に大きくなり葉の全体を覆っていく。
炭そ病の原因は?
葉焼けなどで葉が弱り、そこにカビの胞子が付着すると発生します。
葉焼けは直射日光を当てることによって発生するので、日差し対策を気をつけてくださいね。
軟腐病の対処法
1.患部を大きめに切り取る。
2.切り取った箇所と周りの株に、市販の殺菌剤のスターナ、ナレートを使う。
他の株にうつらないよう軟腐病が疑われる株は他の株から離して置きましょう。
風通しのよいレースのカーテン越しの光が当たる場所に置くなど適切な温度管理、湿度管理をしましょう。
軟腐病の症状は?
・葉に濡れたような斑点ができる。
・葉がぶよぶよになって腐ってしまう。
軟腐病の原因は?
温度が高すぎる、湿度が高すぎるなどの環境で、傷口から細菌に感染すると起こります。
適切な温度・湿度管理が大事>ですね。
葉ダニの寄生の対処法
1.葉ダニは水に弱いので、寄生している箇所に霧吹きで水を吹きかける。
2.一度の霧吹きで心配であれば、2・3日続ける。
日常的に栽培に影響のない範囲で葉に霧吹きをかけ、
湿度を保っておくと葉ダニの寄生を防げます。
葉ダニの寄生のその症状は?
・葉の色が冴えない、ツヤがなくなる。
・葉の裏側がかすり状になり、白い斑点が現れる。
葉ダニの寄生のその原因は?
高温・乾燥による葉ダニの寄生です。ここでもやはり、
適切な温度・湿度管理が大事ですね。
コナカイガラムシの寄生の対処法
1.市販の殺虫剤を使用。
2.一度発生すると繰り返すので、冬場に殺虫剤を散布して発生の予防をする。
ただし、殺虫剤は幼虫のときしか効かないので殺虫剤を散布しても剥がれ落ちない場合は、
ピンセットで除去したり流水で除去したりしてください。
歯ブラシでこする、つまようじで剥がすなどはしないでくださいね。
葉が傷ついてしまい、別の病気の原因となってしまいます。
コナカイガラムシを見つけた場合、その周囲にもいる場合があります。
気をつけて周りも見てあげてください。
コナカイガラムシの発生は胡蝶蘭など観葉植物にはつきものなので、
付着していないか日頃から見てあげることが大切です。
一度発生すると、殺虫剤で駆除しても翌年再び発生する可能性が高いので、
冬場に発生防止用の薬剤を散布するとよいです。
石灰硫黄合剤、スミオチン、オルトラン、などの殺虫剤を使います。
コナカイガラムシの寄生の症状は?
・葉の裏に綿毛状のふわふわした白い物(虫)が付着している。
・放置すると、「すす病」や「こうやく病」を発生し、胡蝶蘭を枯らしてしまう。
コナカイガラムシの寄生の原因は?
衣服に付着して胡蝶蘭の生育場所に持ち込んでしまったり、
風で飛んできて胡蝶蘭に付着してしまいます。
灰色カビ病の対処法
1.灰色カビ用の薬剤が市販されているので、それらを散布する。
胡蝶蘭の育成のための適正な環境に置いてあげることが重要です。
灰色カビ病は湿度が高いと発生しやすいので、風通しの良いところに置くなどしてくださいね。
灰色カビ病は低温状態で発生します。胡蝶蘭の育成の適正温度の最低15度を保つようにしましょう。
灰色カビ病のの症状は?
・花びらに斑点が現れる。初めは小さなものがだんだん広がっていく。
・灰色のカビが発生する。
灰色カビ病の原因は?
・低温の状態に長く置いてしまう。
・湿度が適正湿度より高い。
・2つの条件が重なった状態が長く続くとカビが発生し症状が現れる。
低温障害の対処法
1.低温状態を解消する。
胡蝶蘭を健康的に育成するには最低でも10度〜15度の気温が必要です。
これを下回る場合、段ボールで覆う、ビニールで覆うなどの保温対策が必要です。
低温障害のの症状は?
・花がしおれてしまう。
低温障害の原因は?
低温状態に長く置いたことが原因です。
低温状態が花びらに悪い影響を与え花をしおれさせてしまいます。
アブラムシの寄生の対処法
1.市販のアブラムシに効き目のある散布式の殺虫剤で除去する。
2.殺虫剤以外では、薄めた牛乳や薄めた木酢液の散布でも除去できる。
このような方法で駆除ができますが、他の植物、胡蝶蘭同士を密集させず、
風通しをよくすることで、発生を防ぐことができます。
アブラムシの寄生の症状は?
・つぼみができたが、なかなか咲かない。
・つぼみが落ちてしまう。
アブラムシの寄生の原因は?
他の植物と密集していたり、胡蝶蘭同士の密集などで風通しが悪い状況になるとアブラムシが発生します。
密集させずに、それぞれの胡蝶蘭の風通しがよくなるようにしましょう。
害虫のアザミウマ類の寄生の対処法
1.市販の殺虫剤の散布で除去する。
殺虫剤で駆除はできますが、発生の根本を改善しないとまた発生してしまいます。
アザミウマは雑草地帯に多く生息し、それらが胡蝶蘭に移動してきます。
周囲の雑草を刈るなどして周辺地域でのアザミウマの発生を防ぎましょう。
高温で乾燥しているとアザミウマが発生しやすくなるので、
胡蝶蘭の育成適正温度22度前後、湿度50%前後を保ち、発生しにくくしましょう。
害虫のアザミウマ類の寄生の症状は?
・花びらの縁が変色する。
害虫のアザミウマ類の寄生の原因は?
飛来してきたアザミウマ類が胡蝶蘭に付着し、その環境が高温で乾燥していると寄生につながります。
愛情が注がれた当店の胡蝶蘭
当店で販売している胡蝶蘭は、障がい者の方々が、誠心誠意、真心を込めて育てており、
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フィルグリーンの胡蝶蘭は障がいを持った方々が栽培しています
では最後に、胡蝶蘭が枯れ始めてしまった時の対処法を振り返ってみましょう。
胡蝶蘭が枯れ始めてしまった時の対処法まとめ
・立ち枯れ、葉焼け、炭そ病、軟腐病、葉ダニ、コナカイガラムシ、灰色カビ病、
低温障害、アブラムシの寄生、害虫のアザミウマ類の寄生についてみてきました。
・様々な原因で胡蝶蘭が枯れ始める、葉の色が変わってくる、花びらが変色してくるなどの症状が現れる
・これらの原因の多くは気温や湿度、日の当たり具合など、理想的な生育環境が保たれていない場合に発生する
・それぞれの対処法を実践すれば、元気な胡蝶蘭に戻すことができる
この記事を参考にして胡蝶蘭の様子がおかしい、枯れ始めてしまった、といった時のお役に立てれば幸いです。